京都、全国の花のいのちを
2009年9月4日
全国の桜の種子引渡し
北海道から沖縄まで、日本全国14箇所の宇宙旅行から帰ってきた桜の種子を抱えて、まだクマゼミの声が響き渡る、京都府立植物園の正門に降り立ちました。
ここ府立植物園では、宇宙から帰ってきた全国の桜の種子を研究育成していただくことになっています。
松谷園長先生、金子課長、肉戸主任、小倉係長に、桜の種子の状態をご覧いただき、植物園での播種の時期などについて相談しました。

また、小倉係長の案内で、宇宙帰りの桜の育成予定地を拝見しました。
"植物園の舞台裏"であるそこには、晴れ舞台(花の季節)をじっと待つ植物がたくさん並んでいました。
桜もこの中で育てられ、大きくなってから、一般公開の区画に植樹される予定だそうです。
(株)植藤造園訪問
まだ夏の緑があふれる西ノ京・山越の植藤造園に、桜守の佐野藤右衛門さん、伊藤さんをたずねました。
到着早々、佐野さんから私たちの目の前に差し出されたのは一つの植木鉢。
今日お届けする、宇宙旅行から帰ってきた祇園枝垂桜の種は、この鉢植の木の後を追って成長することになります。
「昨年みんなで集めた種には、ほんとうに"いのち"が詰まってるんだ」
まだ細くて小さいけれど、自分の力で凛と立っている鉢の中の木々が、私に"祇園枝垂桜のいのち"の力強さを語っていました。
祇園枝垂桜の種返還式
夕方になっても暑さが残る円山公園、祇園枝垂桜前の広場。昨年5月、枝垂桜の種子を採取し、私たちに託して下さった、東山区の小中学校7校の生徒さんへ、この同じ場所で、宇宙から帰ってきた種子を返還させていただきました。私からは、本日に至るまでの経緯をご説明させていただきました。
府立植物園の松谷園長先生からは、植物園にある祇園枝垂桜の妹樹の様子や、今回の宇宙旅行した桜の育苗・植樹計画についてお話をいただきました。
桜守の佐野藤右衛門さんからは、宇宙旅行する種子と比較対照するために、昨年の種子採取時にすぐ蒔いた桜の苗を実際に見せながらご説明いただきました。その後、佐野さんのご指導の下、宇宙から帰ってきた種子を生徒さんに一粒ずつ、鉢に播いていただきました。皆さんの手で祇園枝垂桜の種子が植えられた鉢は、育苗のため、いったん植藤造園さんに預かっていただきます。苗が十分に成長した後、現7小中学校の統合により2011年に開校される小中一貫校に植樹されるとのことです。代表の生徒さんから、「こうした機会に参加できて本当によかった。これから桜の成長を見守っていきたい」といったお言葉をいただき、無事に式を終えさせていただきました。
さいごに
この度の桜の宇宙旅行は、京都市建設局水と緑環境部の皆様、京都市教育委員会の清水様はじめ関係の皆様、ご参加下さった7校の先生方、生徒様、ほか学校関係者の皆様、植藤造園様、京都府立植物園様、井上与一郎先生(京都市議会議員)のご理解と多大なるご協力を頂戴して実現しました。あらためて皆様に感謝、御礼申し上げます。
皆さんの手で播かれた桜の成長を見守ることで、いのちの力強さ、尊さ、美しさ、を体感される機会となれば、大変素晴らしいことと存じます。また、祇園枝垂桜の宇宙旅行を通じて、自分の足元だけでなく、地球や宇宙といった広大な視点で物事を捉えてみることも有意義であることをお伝えできたとしたら、宇宙開発業に携わる私たちにとって、この上ない喜びです。
宇宙から桜の"いのち"が帰ってきて、祇園枝垂桜の花伝説は始まったばかりです。参加してくださった皆さん一人一人が、桜の成長と共に、力強く成長し、いのちの美しさを伝えてくださることを楽しみにしています。





